この記事は下記書籍のアウトプットです。
この本の「保険」のところがざっとわかります。
要らない保険は解約だー!と意気込んだものの、嫁がまだ「やっぱり心配」と言い出しました。
この機会に、自分でも
- 「必要な保険」と「要らない保険」
- なぜ必要なのか?
- なぜ要らないのか?
頭の中を整理しておきます。
「必要な保険」と「要らない保険」の違い
「必要な保険」は、一言でいうと、
失敗や不運によって、とんでもない損失を被るときの備え
である。
上記書籍で必須とされている保険は3つだけで、
- 火災保険
- 自動車保険(対人対物)
- 掛け捨て死亡保険
これだけなんですね~。
①家が燃えたり損壊したらとんでもない損害が出る備えの火災保険
⇒ちなみに地震保険は相当お金が出ないため不要
②自動車事故で人をケガ、死なせてしまったとき、物を破損してしまった時の損害賠償
⇒ちなみに車両保険はとても使いづらいから不要
③収入の柱となる人が死亡したときの収入激減を回避できる死亡保険
⇒収入をもたらさない人の死亡保険は不要。また、積み立てオプションなど余計なものは要らない(利率が低すぎるから)
その他の民間保険は、基本要らない
と筆者は言う。
こんなにも保険は要らないものだった!
でも、なんだか不安だよね?
それを説明したのが次です↓
- 保険は、極少数の人の不運を救うシステム
- 国民皆保険の日本の健康保険はすごかった
- 国民年金、厚生年金も頼れる
保険は、極少数の人の不運を救うシステム
保険は小さなお金を多くの人から集めて、困った極少数の人に渡す構造。
なので、使う人の割合がかなり少ないんです。
「保険に入っていて助かった」となるのは極々少数の人で、もしみんながお得をするような構造なら保険会社は倒産してしまう。
しかも、集めたお金は保険会社の利益、社員の給料、広告費にも使われる。
そして、保険会社はとても儲かっているようです。
パチンコなんかと同じで、極々少数の勝つ人間と、大多数の負ける人間、運営が爆儲かる世界。保険会社のできる営業マンで年収1000万越えは普通に存在する!
国民皆保険の日本の健康保険はすごかった
日本国民なら全員入っていると言っても良い社会保険は、人生で起こりうるあらゆる不運をカバーしています。
- 医療費負担は3割
- 「高額療養費制度」でひと月の支払い上限が10万円程度にしかならない
- 病気やケガで働けなくなっても1年半は保障がある「傷病手当金」
日本の健康保険は「世界最強」と言われることもある。
国民保険(会社員)と国民健康保険(自営の人とか)。これの手厚さを知らないために、日本人は余分な保険に入りすぎているようです。
「高額療養費制度」でひと月の支払い上限が10万円程度にしかならない
手術や入院代で1か月100万円かかっても、実際に払うお金は10万円くらいで済む制度。
がんの治療費も、3人に2人は50~100万円の自己負担で済んでいる。大金がかかると言われる白血病でも数十万程度の自己負担で済むのもこの制度のおかげです。
なので、人生でとんでもない損失ではない場合の方が多い。保険をかける分を貯金に回す方が賢い選択だったのです。
「大病で大金がかかったらどうしよ!?」
なんとなくの不安が圧倒的に多いのはここだと思います。
しかも、がんになる確率はかなり低いのに。

うちなどは夫婦でもう100万円を支払いながら医療保険を一度も使っていないので、もしこれを貯金していれば、
- もしもの時も使える金額に十分達している
- 病気にならなきゃ他でも使えるお金だった
と後悔しているところです。
病気やケガで働けなくなっても1年半は保障がある「傷病手当金」
平均月収の2/3くらいを最大で1年6ヶ月受給できる。
国民年金、厚生年金も頼れる
- 大黒柱が亡くなった時の遺族年金
- 年金は別の税金からも投入されている
- 障害で働けなくなっても手厚い「障害年金」
大黒柱が亡くなった時の遺族年金
国民年金や厚生年金の加入者がなくなるともらえる年金。受給額は家族構成、給料などで変わりますが、妻と子供2人がいる場合、
自営業者で約10.3万円、 会社員で普段25万円くらいの給料なら、13.6万円ほどが支給される。
年金は別の税金からも投入されている
年金は、国民から集めた保険料だけではなく別の税金も投入しているから運営できる。年金は多数が給料天引きだし、もらえなくなることは相当考えにくい。
もらえないって言ってる人は勉強不足と筆者。
高齢化によってこの制度は破綻するんじゃないか?
と私も思ってましたが、実は違いました(汗)
国民年金を納付する額は40年で788万円。平均寿命で考えると
- 男性は(81歳まで)1250万円
- 女性は(87歳まで)1700万円
もらえる。
お客さんから集めた保険料だけでやりくりしている民間の保険会社が公的な保険より良い保険を作れないのは資金面で当然。
障害で働けなくなっても手厚い「障害年金」
障害を抱えて1年半以上経っても働けない場合に使えるのが、「障害年金」。
「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の二つがあって、自営業者は前者だけ。会社員は両方がもらえる。
収入と家族構成で額が決まっていて、平均年収300万円妻一人子供一人の会社員だった人が障害1級に認定されたら月額16万くらいもらえる。
その他いらない保険たち
- 養老保険・貯蓄型生命保険
- 個人年金保険
- 学資保険
- ペット保険
養老保険・貯蓄型生命保険⇒高い保険料と少ない保障額だから不要
個人年金保険⇒利回りが低すぎる(0.5%前後)から不要。
学資保険⇒利回りが低すぎ、少ない保障額だから不要。
(これはファイナンシャルプランナーにも言われたことあり。)
ペット保険⇒適用外の病気が多い、全額出ない、老齢で更新できないなど
まとめ
まとめると、日本の公的保険の充実度合いを知らないからこそ、余計な保険に入りまくっている人が多く、それだけ保険屋さんも儲かっている世界を知ることができました。
保険の本来の目的は、どうしようもない高額な請求から身を守るものですからね。
数十万くらいの医療費は、人生を揺るがすほどの大ダメージではない
これもとてもしっくりきました。
まずは公的な保険を勉強した上で、それでも足りないところを民間の保険でカバーしよう
というのが保険の項のまとめだと思います。